髪の毛は、太さ、色、断面の形などの外観的なもののほかに、硬さ、強さ、弾力性や酸、アルカリ反応など、物理的、科学的な性質を持っているってしってますか?
きちんと髪の毛の性質を理解することで、どんなケアをしていけば良いのかを解説して行こうと思います。
今回は、毛の物理的性質について話したいと思います。
目次
毛の物理的性質
毛の固さ
猫っ毛と呼ばれる毛もあれば、硬い髪の毛もあり、太い髪の毛もありますが、一般的には細い毛が柔らかく、太い毛が硬いと言えます。
毛の硬さ、柔らかさは、毛を構成しているタンパク質線維そのものや、間充物質に原因がある場合もあります。
髪の毛の厚い部分(毛小皮と言われてる部分)を硬い毛と柔らかい毛を比べると3倍の違いが見られる場合もあります。
毛の強さ
1本の毛を引っ張ると伸びて細くなりながら伸びますが、ある程度まで行くと切れてしまいますよね?
健康な毛を引っ張ると、150g前後で切れます。
これも髪の毛の太さや細さで200g〜120gの差があり、細い毛だと120g行かなくても切れてしまう毛もあります。
毛の弾性
毛は引っ張って離すと元に戻る性質があります。
5%前後伸ばしても手を離すと元に戻りますが、それ以上伸ばすと元に戻りません。
例えば20センチの毛を21センチまで伸ばしても元に戻りますが、22センチまで伸ばしても元に戻りません。
また、45%以上伸ばすと切れます。
毛を抜くのに要する力
髪の毛は成長してる段階では簡単には抜けません。
1本のけを抜くのに必要な力は50〜80グラムの力が必要です。
毛の吸水、吸湿性
毛のタンパク質は水に馴染みやすい性質をもっています。
毛は洗った直後は30%くらいの水分を含みます。
その後水分は徐々になくなり11%〜13%くらいになります。
毛の水分量は周囲の湿度に影響されて、雨の日には増えて、空気が乾燥すると減ります。
特に傷んでる毛は、健康な毛よりも空洞が多いので、吸収性が多かったり、乾燥しやすかったり、ベタつきやすかったりします。
毛の膨潤
髪の毛は液体を吸収すると体積が増えます。
長さは1%〜2%ほど長くなります。
太さは15%ほど太くなり、重さは30%ほど重くなります。
毛の帯電性
髪の毛で静電気は起こることは知ってると思いますが、摩擦により毛に静電気が発生します。
毛が+になり、ブラシが-に帯電し、毛同士は反発しあいます。
熱、光による変性
毛は僅かですが、光や熱によって変性します。
紫外線のように波長の短い光に弱いです。
サーファーのように屋外スポーツを激しくする人の毛はパーマがかかり抜くとか伸びやすくなります。
油脂の吸着
毛の油脂を吸着する時、種類により差があります。
植物脂より鉱物油を多く吸収します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
意外と知らないことも多かったんではないでしょうか?
ちなみに髪の毛を乾かす際に、タオルドライをするときはゴシゴシするよりも叩いた方が髪の毛にとっては優しいです。
ゴシゴシ摩擦を加えてしまうと、水分を含んだ毛は伸びやすく切れやすいので、ポンポンと叩いくようにしましょう。
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